2022.07.13

夏暑い高断熱住宅の回避方法

断熱・気密のこと

夏暑い高断熱住宅の回避方法

前回、夏暑い高気密高断熱住宅の話をしました。

今回はそのデメリットの解決方法を話します。

その答えは中学校の理科の授業にあります。

みなさん、中学校の理科の授業で地球って軸が23.5度傾いてるって習いませんでしたか?。夏と冬で太陽高度が違う、そう、夏は太陽の角度が大きく、冬は低いのです。この仕組みを利用すると夏暑い高気密高断熱住宅のデメリットを解決できます。

答えは簡単

窓の上に庇(屋根を延長しているような部分)をつける。これだけです。この庇があると夏の入射角の大きい日差しは窓から入ってこず、室温の上昇を抑えられます。逆に冬は入射角が小さいので窓から熱が入ってきて暖かくなります。

簡単な答えでしたが実は悩ましいんです。庇のないような箱のような外観にするとどうしても日差しを防ぐことができません。実は断熱性能は家の形に関わらず、よりよい断熱材をたくさん入れるだけで、だれでも簡単に上げることができます。しかし日射遮蔽の設計者の技量に左右されます。

敷地の状況、太陽の位置、近隣の建物を全て調べて、はじめて日射謝意をした高気密高断熱住宅が出来上がります。

基本的に箱みたい外観の住宅は日射遮蔽できていないと思って大丈夫です。
※厳密には外付けブラインドなどの窓の外につける部材で解決できますがそれはまた別の話で…
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一級建築士 山田達也