2022.06.22

構造計算のはなし。vol.5

構造のこと

構造計算のはなし。vol.5

直下率についてお話しします。あんまり聞きなれない言葉ですよね。でもすごく大事です。

直下率とは1Fと2Fの柱がどれだけ同じ位置にあるか?という話です。

例えば真四角の家の四隅に柱が4本あった時に、1Fが4本、2Fも同じ位置に4本あれば直下率100%です。

対して1Fが4本、2Fが4本でもすべて位置がずれていたら直下率0%です。

一般に直下率は高ければ高いほど良いです。建物の荷重が屋根から地面まで一直線に力が流れた方が効率が良いのです。

あみだくじの様に荷重があっちへふらふら、こっちへふらふらしていると、骨組みの効率が悪くなり建物の耐震性が悪化します。

同じ耐震等級3でも直下率の良いものから悪いものまでまちまちです。

これは建築会社のHPからはわからない情報ですよ~。熊本の震災でも直下率の悪い建物は壊れました。

私は直下率絶対に意識します。

 

一級建築士 山田達也