2022.01.29

耐震等級3が必要な理由

構造のこと

「御社は耐震とか大丈夫ですか?」

住宅の提案をしていると、必ずと言っていいほど上記のような質問を受けます。

これから家づくりをしようとしている人からすると真剣な質問ですよね。だけど中途半端な知識でプロに質問するもの…ていう気恥ずかしさが見え隠れしているのかなと思います。

でも大丈夫です、どこの工務店さんでもハウスメーカーさんでもいいですが、ネットで得た知識でもなんでもいいのでズケズケと質問をぶつけてください。自分なりに明確な考えを持ち、答えられないような会社は住宅を建ててはなりませんので。

前置きが長くなりましたが、当社の「耐震に関する考え」について述べていきます。

1.用語の整理

まず、耐震?制震?免震?耐震等級?

建物の「強さ」を表す表現はいくつもありますので用語の整理しましょう。

〇耐震

建物を硬くして地震の力に耐えるという考え方です。

建物を建ててから、一度起こるか起こらないかの大地震に対しては住んでいる人の生命を守ることを目標としている。

〇制震

建物の揺れを抑え、そもそも地震の力を減らすという考え方です。柱や梁が痛まないなので熊本地震のような繰り返しの地震にも効果があると言えます。

〇免震

建物を地面から浮かして、地震の力を受けないようにするという考え方です。技術的に高度でコストも高いためあまり住宅では採用されません。

〇耐震等級

建築基準法で定められた強度を1とするとそれぞれ、耐震等級1=基準法の1倍の強さ、耐震等級2=基準法の1.25倍の強さ、耐震等級3=基準法の1.5倍の強さを表しています。

正直今までは、ケースバイケースだから、「この方法なら大丈夫!」とお答えをすることはありませんでしたが、先の熊本地震でも耐震等級3の建物は倒壊率が3%だったことを考える(その中でもバランスの悪いものが倒壊)と、これは断層上などの特別な条件が重ならない限り、耐震等級3で建てた住宅は倒壊しないといってもいいレベルだと判断します。また制震や免震など特別なコストをかけずとも、設計者がバランスを考慮して設計すれば、比較的安価に実現できるためまずは、耐震等級3をおすすめしています。