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2019 / 02 / 11  10:30

no.12|耐震等級と建物のバランスについて

こんにちは。きらく山田です。

きらくは「上質なくらしを100年の技術で」をコンセプトに豊田市を中心に、本物の素材にこだわり、住めば済むほどに価値の高まる家づくりを目指していている地域密着の工務店です。

 

今回は構造について。最近新築を希望されるお客様のなかで「耐震等級」を気にされる方が増えてきています。

耐震等級と建物のバランスの関係について説明をしていきますので、

これから新築一戸建てで住宅を建てられる方や耐震リフォームをされる方は参考にして下さい。

 

まず、耐震等級とはそもそも何なのでしょうか?

※以下耐震等級の説明

耐震等級とは品確法で定められ以下の違いで等級1~3にわけられます。

 

等級1:数百年に一度発生する地震の地震力に対して倒壊、崩壊せず数十年に一度発生する地震の地震力に対して損傷しない(つまり建築基準法と同等です)

等級2:耐震等級1×1.25倍の地震に耐えることができる

等級3:耐震等級1×1.5倍の地震に耐えることができる

(まずここで注意するポイントは等級2だから2倍、等級3だから3倍ではないということですね。)

 

ですので耐震等級の数字が大きいほど=壁の量が多いほど地震に強い建物と定義されています。

じゃあやたらめったら壁を入れれば良いかというとそうではありません。

建物はバランスよく建てる必要があるからです。

ではバランスの良い建物とは何か?図を使って説明していきます。

耐震 ねじれ.png

図のようにバランスの良い建物は地震が来た時に「まっすぐに」揺れます。

バランスの悪い建物は地震が来た時に「ねじれながら」揺れます。

このねじれが発生する状態を「偏芯している」といいます。

偏芯をすると建物には予期せぬ力が集中してかかり、いくら耐震壁の量を増やしても弱い部分から壊れてしまいます。

建築基準法では偏芯をしない様に最低限のチェックをしなさいと定義されています。

しかしこのチェックの方法が案外といいかげん(簡易的)で…

偏芯率のチェックですから大層難しい計算をすると思いきや…

建物を4分割してその周囲にバランス良く配置されていればOKという簡易な方法です。(4分割法といいます)

ですので一歩間違えばバランスの悪い建物でも耐震等級2や3を満たす場合があるわけです。

(この辺のさじ加減は設計士の裁量に任せられているのが現状です)

 

ちなみにバランスの良い建物と悪い建物のプラン例を図で比較すると以下の様になります。

 

 間取 耐震バランス.png

バランスの良い建物は建物の周囲にまんべんなく耐震壁(黒の太線部分)が配置されています。

対して、バランスの悪い建物は耐震壁が偏って配置されています。これでは地震が来た時にねじれてしまうのです。

プランだけを見ると一見バランスの悪い建物の方が明るく開放的なリビングで「良い間取り」に見えますが構造的にはNGです。

 

上記の例は少し極端ですが…

建物の見た目や間取りだけかっこよくして、何の考えも退く耐震等級だけあげた建物を建ててはなりません。

 

 このブログを読んで少しでもご興味を持っていただけましたら、いつでもご連絡ください。どんな質問でも不安がなくなるまでとことんお答えいたします(^^)

 

一級建築士 山田達也

TEL0565-26-0606

建築工房きらくHP(https://kiraku-arc2.com/